1日達人先生
先日、湘南ホクレア学園に達人先生として登場しました。長年の友人が4年前に開講したスクールで、子どもたちは各々が決めた科目と習学スケジュールに沿って日々楽しく学んでいるそうです。
古民家を改装した校舎にお邪魔すると、子どもたちがわちゃわちゃと走り回っていました。「良かったら、これどうぞ」とお菓子を差し出してくれる子どもたち。
公立の小中学校で校則に縛られて育った私からすると、自由に伸び伸び過ごしている子どもたちを見て羨ましく思いました。
今回のテーマは、格好いい座り方と歩き方。私は20年以上前から小中学校で姿勢と身体の使い方の講演をしてきました。
予防教育こそが最良の療法になるからです。また、人の印象は見た目が9割とも言われていますが、それを左右するのが姿勢や歩き方であり、これが整っていないとマイナスのイメージを与えてしまいます。
さらに、姿勢や歩き方は気分やモチベーションに直結するだけでなく、足趾の変形や変形性膝関節症、変形性股関節症、腰痛症、ストレートネックなど、あらゆるトラブルの元になります。
まさにこれくらいの年齢から骨盤を立てて座るコツを教わっていたら、腰痛や首肩凝りで悩む人は10分の1に減ることでしょう。
でも、なぜか文科省や教育カリキュラムを作成している人たちは、いつまで経っても姿勢のマネジメントや身体の使い方を保健体育に取り入れようとはしません。
ま、身体が悪い人がいなくなったら医療機関や製薬会社、健康産業は商売上がったりだから、本質的なことにあえて着手しないのかもね。
骨盤を立てる座り方を教えるとご覧の通りの変化が。
パートナーに背後から肩を真下に押してもらい、骨盤が後傾しているときと立てているときの違いを体験してもらいました。すると「あ、全然違う!」「わ!本当だ」「すごい違う!」と驚きの声が沸き起こりました。
体験したことによる驚きと感覚は長期記憶されやすいので、おそらく半分くらいの子どもたちは継続してくれるのではないかと思います。(先生が実践するのが一番効果がある)
とにかく、座り方のコツを幼少期に学べたら、それが生涯にわたって自分の身を助けてくれるのです。
「もっともっと多くの子どもたちに伝えていけたらな」と改めて強く思いました。
江ノ島ビュータワーで歩き方の練習。人前で歩くのを恥ずかしがっていましたが、歩く速度がグングン増すことを実感していたようです。
1日の終わりはビーチサッカー。最後に、私がGKで子どもたち全員とPK合戦をやりました。
真剣にゴールを睨んで構える少年たちの眼差しは、とても愛らしかったです。一瞬、子どもの頃の自分の気持ちを思い出すことができました。
今度は授業中の姿勢をチェックしに行こうと思います。