MARO'S
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革新的な座椅子の開発

着々と

来年初旬リリース予定の座椅子の開発が着々と進んでいます。先月からAKAISHIの社員さんたちに長時間座っていただき、疲労感や違和感、熱感についてご意見や感想を集めています。座った瞬間は心地良くても、時間が経つにつれて坐骨周辺の圧迫感が増したり、骨盤の傾斜角を維持できなくなったりするからです。

「作った人たちが感動しない商品なんて他人が使って感動するわけがない」

 これは私の持論ですが、最初の目標はAKAISHIの社員さんたちが「この座椅子無しでは仕事したくない」と言ってもらえるところまで、サンプルの完成度を高めることです。

 Maro’sのクライアントさんたちにも試座してもらっているのですが、「これいいね!絶対買います!」、「あ、これは楽だわ!どこで買えるの!?」といった声をいただいています。さらに、類似品の売れ筋商品と比較してもらうと、「なにこれ。全く別物」「これが売れているの?比べものにならない」といった感じです。

 私も他の座椅子を幾つか試しましたが、クライアントさんたちと同意見です。そこらに出回っている座椅子と別次元のクオリティにならなければ、私が開発に関わっている意味がないので当然のことですが。

  高い熱意と技術

 革新的なモノを作り上げるには、想像力とハイレベルな技術、忍耐力が不可欠ですが、本プロジェクトで設計・デザインを担当されている村岡氏は、これらの要素を兼ね備えた専門家です。

 村岡氏の尽力のお陰で、日本人だけでなくアジア圏の人々の骨格(大腿骨の長さと骨盤の形状)に適した座椅子を世に送り出すことができそうです。

座椅子の「座り方」についてレクチャーしている村岡氏

 着座教育

 どんなに優れた椅子でも、座る人のリテラシーが低いとただの椅子になってしまいます。現代人は人生の大半を椅子に座って過ごします。職業によってはベッドに横たわっている時間より座っている時間の方が長いはずです。

 就寝中は、意識がないので姿勢を意識することは不可能ですが、座っているときは意識があるので、姿勢をコントロールすることは可能です。ですから、着座中の姿勢の良し悪しは、本人の意識と知識、座る技術によって決まるのです。残念なことに、9割以上の人々は座り方を教わったことがありません。偏った姿勢で座り続けることによるダメージについても無知です。

 幼稚園から中学校を卒業するまでの間に、正しい座り方について先生や親から教わっていたら、医療機関や巷の治療院などに通う人は5分の1以下に減ることでしょう。

 モノを作って売るだけでは、そのモノの価値は半分です。ユーザーさんに「使い方」を十分に理解してもらってこそ、そのモノの価値が完全になるのだと私は考えています。

 座っているとき、椅子は「私たちの下半身」の代わりになります。正しく座椅子を使うことは、すなわち自分の身体をちゃんと使うことになるのです。商品の開発と同時に、「人生を豊かにするための着座教育」を広めていくことは、私にとって大いにやり甲斐のあることです。

本当にこの先が楽しみです。