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高齢者の脊柱管狭窄症

高齢者の腰痛

 先日、脊柱管狭窄と診断されて、ヘルニアの除去と脊椎を固定する手術を受けた82歳の男性が来院されました。画像はご本人の腰部です。大掛かりな手術だったにも関わらず、術後間もなく再発して歩行が困難になったそうです。執刀医に相談してもヘルニアはきれいになくなっているのだから、もうできる事はありませんよと言われたそうです。リハビリで通院しましたが、いつもやる事は同じで症状は全く改善しませんでした。

 比較画像を見ての通り、左そけい部と左大腿部の激痛をかばって、上半身は右に湾曲していました。歩けば上半身は大きく右側に傾きます。そのせいで右膝の機能も怪しくなっていました。

この男性のセッションの様子(YouTube)

 初回は、伸びなくなっていた両膝を伸ばすことから始めました。まだ1回しかセッションを受けていませんが、脚の痛みが大幅に軽減され、上体の傾きもほぼなくなりました。

「これで希望が持てます!」と興奮気味にお話されていました。歩き方を指導すると、そんな事まで教えてもらえるんですか?と驚いていました。どんな不調であっても、本質的な原因は身体の使い方にあるので、これは当然のことです。

 術後の違和感の原因

脊椎の手術を受けた人の多くは、術後に残存する痛みやしびれ、違和感に対して、まだ脊髄や神経が圧迫されているのだと思い込んでしまう傾向があります。

 けれども、実際には神経的な問題ではなく、四肢のコンディションが著しく悪化していることによる循環不全が原因になっている場合が多いのです。安易に手術を勧める無責任な医者たちのせいで、不要な手術を受ける羽目になった哀れな患者が数え切れないほどいます。残念ですが、この先もそれは変わらないでしょう。保存療法では儲からないからです。

「本当にそうなんですか!?」と疑う人もいますが、1度の手術でどれくらいお金が入ってくるのか計算してみればわかるはずです。

 

 高齢でも可能性は大いにある

 空き枠がほとんどなく、新規の方にはご不便をおかけしていますが、何とかスケジュールが調整できれば、この男性のよう何歳でも希望がもてるようになるはずです。

 うちのおばあちゃん、体が曲がっちゃってるけど、もう85歳だからな。おじいちゃん、膝が痛くてくの字になって歩いてるけど、さすがに歳だからな。何歳からでも、その気があれば人体は改善するものです。高齢だからと諦めずに、いろいろな方法を模索してみてください。