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総理に歩き方のレクを

総理の歩き方にレクを

 高市さんが総理に就任してから210日が経過しました。激務の日々を見ていると、「どうか体調を崩されませんように」と願わずにはいられません。

 高市総理は2020年に股関節の置換術を受けられていると言われており、さらに関節リウマチの持病もあるようです。膝にも痛みを抱えているのではないか、という声も耳にします。

 常に弱った身体を気力で前へ進めている印象があり、ときどき痛々しいほど辛そうに映る瞬間があります。

 私が以前から気になっているのは、高市総理の「歩き方」です。彼女の歩行フォームは、股関節で上体をやや屈め、膝を曲げたまますり足気味に進む、日本的な和装歩行に近いスタイルです。

 胸郭と骨盤を大きく回旋させず、体幹を固めたまま歩くため、着物には非常に美しく調和します。

 しかし洋装、特にハイヒールとの相性は決して良くありません。このフォームでは、足関節、膝関節、股関節、さらには仙腸関節にまで負担が集中しやすくなります。

 片山さつき大臣にも似た傾向がありますが、この歩き方は実年齢以上に身体を硬く、重たく見せてしまうのです。

 

 

 一般的な日本人の歩行には、ガニ股傾向が強く見られます。ガニ股歩行では上体が左右に揺れ、下肢外側の筋肉や靱帯に強いストレスが加わります。見た目の問題だけではありません。股関節や膝関節への負担を蓄積し、慢性的な痛みや変形にもつながります。特に股関節にトラブルを抱えている高市総理だからこそ、歩き方をアップデートして関節への負担を減らしていただきたい。もし機会があるなら、自分のコネを総動員してでも「総理への歩行レクチャー」をしてみたい――そんな妄想を、ときどき本気でしています。

理想的な歩き方とは何か

 本来、人間の歩行は3次元運動です。上半身(胸郭)と下半身(骨盤)が互いに捻れ、その反発によって推進力を生み出しています。この動きを成立させるためには、まず上体が垂直に起きていることが重要です。

さらに、後ろ脚をできるだけ長く残し、骨盤の回旋を自然に引き出すことも大切になります。

 ところが日本人の歩行では、後ろ脚の膝が曲がったまま離地するケースが非常に多く見られます。これでは大殿筋やハムストリングスを使って地面を蹴り出すことができません。

日本人のお尻が四角く下がりやすい理由のひとつも、後ろ脚をしっかり伸ばして歩けていないことにあるのです。

 理想的な歩行では、後ろ足で地面を蹴ったあと、膝を鋭角に畳みながら前方へ振り出し、踵から着地します。

このとき、つま先を自分側へ引き上げることで大腿四頭筋が収縮し、膝関節が真っ直ぐにロックされます。前脚が完全に伸びた状態で踵着地すると、重心はわずかに上方へ移動します。

これは「卵の殻を縦に転がす」原理に近く、極めて少ない筋力で前進できる効率的な歩行なのです。

    

 馬が脚を折りたたみながら進む動作を「ギャロップ」と呼びますが、実は人間も理想的な歩行では、このギャロップ的な動きを使っています。

膝を鋭く畳み、脚をコンパクトに振り出すことで、歩行効率と推進力が飛躍的に向上します。この感覚を掴むと、驚くほど楽に、そして速く歩けるようになります。

理想的な歩行のお手本

 3次元歩行のお手本として挙げたいのが、小野田紀美大臣です。モデル経験者でもあるため、恐らく本格的なウォーキング訓練を積まれてきたのでしょう。

 前脚は踵から着地し、膝が真っ直ぐに伸びた状態で、その上を上半身が滑るように通過していきます。さらに後ろ脚もしっかり伸び切っており、お尻や腿裏の筋肉を使って推進力を得ています。とにかく歩行フォームが美しい。エレガントなのです。

  

 私は四半世紀以上前から、「義務教育の9年間で正しい姿勢、最適な歩行、身体の使い方を徹底的に教えたなら、整形外科や治療院へ通う人の数は今の5分の1程度になる」と言い続けてきました。

歩き方は、それほど人体に大きな影響を与えているのです。

 

歩き方が変わると、人が変わる 

 すべては歩き方に始まり、歩き方に終わる。

 歩き方が変わると、身体が変わる。身体が変わると、人生そのものが変わっていく。そう言っても過言ではありません。

Maro’sでは、クライアントさんのコンディションに関係なく、必ず歩行フォームをチェックして修正することから始めています。そして、施術後に身体の感覚と動きが改善された状態で、再度歩行をチェックします。

 この記事を読んでくださった方は、ぜひ一度、ご自身の歩き方を観察してみてください。

 「どう歩くか」は、「どう生きるか」と深く繋がっているのです。