MARO'S
著書

腰痛はアタマで治す

この本に書いた事が、当時の自分にとってはMAXでした。長年溜めてきた想いを全てぶつけた作品です。

この本に書いた事が、当時の自分にとってはMAXでした。長年溜めてきた想いを全てぶつけた作品です。この本で伝えたかった事は、レントゲンやMRIに写っている器質的な変形(椎間板ヘルニアなど)が、必ずしも腰痛症の原因であるとは限らないという事でした。本書を世に出せたことによって、次の一歩が踏み出せたと思っています

全章を6回書き換えたので、脱稿するまで4年も掛かってしまいましたが、作文技術を磨くうえでも良い機会になりました。私は、書き終えた本を読み返す事はありません。日々成長しているので、読み返せば沢山の粗をみつけてしまい、もっと良い表現や言い回しがあったはずと、後悔することが分かっているからです。

オーストリアのザルツブルクにいた宮本恒靖選手をケアしながら、現地のホテルやカフェで本書を書いていたのですが、ある時、自信満々で恒に原稿を見せたところ「これ医学書やろ。難しくて、よう分からんわ。これ、マロが伝えたい事であって、読者が欲しい情報と違うと思うで」と一蹴されました。ショックでしたが、彼のアドバイスは適切だったので、素直に受け止め一から書き直すことにしました。

初めは、整形外科医に対して「どうだ!」という思いで書いていたような気がします。「誰の為に書いている本なのか?」という自問自答を繰り返し、やっと本質的な答えに辿り着いたのでした

本書を通して学んだ事は、削ぎ落す事の大切さでした。自分の我欲を削ぎ落とせば、伝えたい事がストレートに伝わることを知ったのです。

当初、編集長から「腰痛革命」というタイトルでいくと言われていましたが、私は「掲載している情報は、海外の研究機関や専門機関では、当たり前に知られている情報だから、革命ではない」と突っぱねていましたが、最後の最後に、私から提案した「腰痛はアタマで治す」に収まったのです。腰痛はアタマを使って正しい知識を取り込み、アゴを引いてアタマを胴体の上に位置させるという意味があります。