10月6日六本木ミッドタウンにあるシスコシステムズで、11ヶ月ぶりの対面式セミナーの講師を務めてきました。テーマは頭痛、目の奥の痛み、頚肩部の凝り、頚性うつの予防と改善に役立つ眼球運動。
スマホやPCのモニターを注視しているときに、眼球が下に固定された状態(下転て呼ぶ)になっている人が非常に多いと言えます。姿勢を整えるためにはアゴを引くことが重要なのですが、眼球が下転した状態だと視点を正面に固定することが難しくなります。その結果、アゴが上がった状態で作業をすることになり、それがストレートネックを引き起こすことになります。
ストレートネックは、慢性的な頭痛や肩凝りの原因になるので、できるだけアゴを引いている時間を増やすことが肝要です。生活の中にちょこっと眼球運動を取り入れることによって、頭蓋と眼球の動きを分離できるようになります。それが叶えば、凝りだけでなくメンタル的な不調も予防・改善することができるのです。
〜続けていると気持ち良くなる〜
セミナーで眼球運動を紹介すると、「うわ、目が疲れる」「ちょっと気持ち悪くなった」と言う人が数人でます。こうした反応は、日頃からほとんど眼球を動かしていないことを示しています。当然、使わない神経回路や筋肉は衰えて機能低下していきます。どの部位でもあっても使わない過ぎは、使い過ぎよりも悪い結果をもたらします。
不慣れな眼球運動によって気持ち悪くなった人も、数分続けていると徐々に筋肉の緊張がほぐれてきて、最後には心地良くなっていきます。習慣化すれば、確実にコンディションは向上していきます。
後日Youtubeにオーソドックスな眼球運動を幾つかアップする予定です。場所を問わず問わずどこでも簡単にできるので是非ともお試し頂ければと思います。
〜子供に増加する斜視〜
近年、タブレットを何時間も観ている子供が増えているようですが、見るときの体勢に気をつけないと斜視になってしまうリスクが高まります。スマホやタブレットをみるときは、必ず立てた状態にしてアイテムの背後が見えるようにしておくことが重要です。こうするだけで斜視の予防になるからです。
絶対に避けていただきたいのは、スマホやタブレットを机に置いてモニターを長時間見続けること。もう一つは、必ずアゴを引いてから下を向くことです。アゴを引かずに下を向くと、頭部の重さと頚椎の関節を支えいている靭帯が弛緩して、頚部の負担が著しく高まるからです。
ちょっとした合間に眼球運動を行い、スマホやPCのモニターを見るときはアゴを引くように心掛けていただきたいと思います。