座椅子の共同開発
先日、健康器具を長年に渡り製造・販売している株式会社AKAISHI(静岡県)を訪問してきました。
現在、AKAISHIさんと「座るだけで理想的な姿勢になる座椅子」を共同開発しており、来年1月頃の発売を予定しています。
訪問の目的は、創業家の明石代表や制作スタッフさんたちと商品のディテールについて詰めることの他に、製作現場などを見学することでした。オフィスはゆったりとしていて、自由闊達に意見を言い合える大らかな雰囲気を感じました。
長年抱えてきた想い
「お勧めの椅子があれば教えてください」
私がトレーナーになったからずっとこの質問を受けてきました。しかしながら、私から自信を持ってお勧めできる椅子はありませんでした。
もちろん、誰にとっても100点満点の椅子など存在しませんが、それでも90点くらいの椅子を求めてきました。
1つだけ私が20年以上前から愛用し、事あるごとに紹介してきた海外製の椅子があるのですが、値段が13万円を超える上に、代理店が取り扱いをやめてしまったのです。それ以降、私が椅子を勧めることはありませんでした。
テクノロジーが発展していくほど、人類は座っている時間が長くなります。それによる心身へのダメージは想像するに難くありません。
とはいえ、ずっと立っているわけにはいかず、現代人が健康を保つためには、座ってだけで骨盤の開口部にスポッとハマるような椅子を使うことが大変重要です。
いつか世界をあっと言わせるような座るだけで理想の姿勢にセットアップされる椅子を開発したい。
そんな想いをずっと抱えてきました。
念願叶う
AKAISHIさんとの共同開発により、ついに私が理想としてきたイメージを具現化し、世に送り出すことができます。
まだ開発初期段階ですが、今週中に第2弾のサンプルが静岡から届きます。
AKAISHIには40名以上の社員さんがいます。社員さんたちに毎日長時間座ってもらうことにより、貴重なデータを集積することが可能になります。タニタ食堂のように社内からムーブメントを起こすことが大事だと私は考えています。
「もう、この座椅子なしでは仕事ができない」
そう言ってもらえるレベルまで作り込んでいかなければ、世界をあっと驚かせるような座椅子は作れないでしょう。
一人でも多くの人の生活の質を向上し、蓄積疲労や痛みから解放することできたら、この上ない喜びです。
50代をワクワクしながら生きるために、他にも色んな種を撒いています。
自由に好きに生きることが、人や社会に貢献することに繋がる。そんなフェーズに突入してきたかなと感じています。
座椅子のベースになる素材。カラーによって硬度が異なる。
この機械で製作します。
座椅子を生かす為に座り型も指導
明石社長や製作スタッフさんたちに骨盤の形状についてレクチャー。