私と伊藤先生は20年以上にわたる親しい間柄ですが、その間に伊藤先生が取り組んできたのべ6万人近い患者さんとの真剣な対話と、最適な治療を提供してきた経験と洞察力には驚かされます。
伊藤先生は、患者さんの身体の問題の背後にある様々なストレスを浮き彫りにし、一人ひとりに最適なアプローチを提供しています。最近、私自身も伊藤先生から「歩き方」と「座り方」について学ぶ機会がありましたが、その過程で、人間の最も基本的かつ無意識の動作を見つめ直すことが、身体のトラブルを解決する多くのヒントを与えてくれることを知りました。
私は20年以上にわたり肺がん患者さんを専門に診てきましたが、伊藤先生のように、病気だけでなく、その人自身や疾患を生み出す社会全体を見つめることができるよう、今後も精進していきたいと考えています。