MARO'S
お知らせ 坐骨神経痛 慢性腰痛 椎間板ヘルニア

すべてのギックリ人(びと)へ

 「ギックリ腰は癖になる」

 ギックリ腰は癖になる。昔からそう言われてきたが、これは誰かの思い込みでもなければ迷信でもありません。

 身動きがとれなくなるようなギックリ腰を経験した人は、その後も何度か再発させているケースが多いといえます。なかには、ギックリ腰から慢性の腰痛に移行してしまう人もいます。ギックリ腰を繰り返している人たちのことを、私はギックリ人(びと)と呼んでいます。

 私自身も昔はギックリ人でした。初めてギックリ腰を喰ったのは18歳のとき。その後、2年間で5回も再発しました。初体験はGK練習の最中に起きました。コーチが蹴ったボールを無理な体勢で飛びついた瞬間、腰に稲妻が走りました。あまりの痛さになにが起きたのか暫く分かりませんでした。練習を中止してスパイクを脱ごうと屈んだ瞬間、再び稲妻に打たれてぶっ倒れました。

 あまりの衝撃に全身が硬直し、芝生に顔を埋めたまましばらくの間動けなくなりました。油汗をかきながらなんとか着替えを済ませ、帰宅するまでの間に死ぬほど痛い思いを3回しました。今ならギックリ腰の時の動き方を知っているので、再発も悪化もさせずに済ませられますが、当時の自分にはその知識を持ち合わせていませんでした。

 初回だけ練習中だったが、それ以外はテーブルのコップに手を伸ばしたときや、軽い鞄を持ち上げようとしたときなど、なんでもないときに発生しました。  150kgのバーベルを何度も挙上できるのに、屈んだだけで10日間も寝たきりになる仕組みを理解していませんでした。そのため、ギックリ腰への恐怖と不安が募っていきました。

 整形外科医に診せても椎間板ヘルニアとしか言われませんでした。触診もしない医師には、そうとしか説明のしようがないのでしょう。 

賢い使い型でギックリ腰は防げる

 欧米ではギックリ腰のことを「魔女の一撃」と表現してきた。ある日突然、予兆もなく発生するものと認識されていたからでしょう。けれども、ほとんどのギックリ腰には予兆=サインがあります。そのサインを気づかないか無視しているか、あるいは対処の仕方が分からなかったことにより、ある日あることをキッカケにして、ギックリ腰が発症するのです。

 はっきりと言えることは、適切な座り型、しゃがみ型、かがみ型を身につけていれば、ギックリ腰にも慢性腰痛にもならないということです。踏み込んで言えば、最適なしゃがみ型屈み型座り型、歩き型を身につけることができれば、生涯ギックリ腰になることも腰痛に苛まされることはなくなります。

 一般的にジムや病院、治療院では、筋トレやストレッチを教えたとしても、最適な姿勢や日常動作フォームを指導してはいません。腰痛に限らず、運動器における不具合や不調の原因は、脳に刷り込まれている非効率的な姿勢や動作フォームにあります。だからこそ、不適切な姿勢や動作フォームを最適化していかなければ、どのような治療や運動をしても再発のリスクをなくすことはできないのです。

15分で一生ものの動作を身につける

 マロッズでは、この4つの型を初回のセッションでレクチャーする場合が多いです。なぜなら、それだけで顕著だった骨格の歪みが是正され、指一本も触れていないのに愁訴が大幅に改善されることがよくあるからです。

では、理想的な姿勢と動作フォームを習得するまでに、どれくらいの時間を要するのか。脳にインパクトを与えるような方法でなければ、半年経っても大した進歩はないが、自分が指導すれば誰でも15分足らずで、4つのフォームを身につけることができる。これは一生役立つものになります。

 動画は初診での風景を撮影したものです。3つの動作をそれぞれ比較するとフォームが大きく改善されているのが分かる。これに要した時間は10分足らず。 もちろん、これが完成系ではなく、さらに細かな点を修正していき完璧なフォームに近づけていきます。

すべてのギックリ人へ

 ギックリ腰を恐る暮らしにピリオドを打ちたい方は、遠回りせずに一度会いに来ていただきたい。

 タイミングによっては予約が3ヶ月以上先になる場合もあるが、それでもセッションの帰りには(90分後)ギックリ腰(腰痛症全般)を再発させないスキルと知識が身につき、その日から安心して暮らせるようになります。

新患さんに歩行を10分指導した後の変化

 今後、どれだけの患者さんとご縁があるのかわからないが、手術を考えている人や術後に再発した人など、重い症状に苦しんでいる人たちを1人でも多く助けていきたいと思います。